ダブルエントリー開始!この年のシーズンは、125CC、250CCのダブルエントリーを決めた。四国選手権のそれぞれのクラスに入賞すると、それぞれのクラスでポイントを獲得できトータルポイントで年間ランキングが決まるからだ。 自分の目標としては、国内B級から国内A級にステップアップ…そして国際B級までは上がりたいと思っていたからだ。 当時は国際B級までは地方選手権に参加してポイントを獲得すれば昇格できるけど、国際B級から国際A級への昇格は全日本選手権へ参戦して全日本でのポイントを獲得する必要があったからだ… 全日本に参戦することは資金的にムリ! と思っていたからだったが、昇格できる根拠があったわけでもない。。 ただ「そこまで行く!」と思ってただけ(笑) この年の成績は開幕戦は大したことはなかったけど、抜群のスタートを成功させることができ、オフシーズンのトレーニングの効果が出てきたせいか、体力に余裕→精神的にも余裕が出てきていた。 少々スタートでミスをしても、予選は必ず通る!という確信めいたものがあって、事実予選落ちということは幸いにもなかったし、好感触でシーズンをスタートさせることができた。 そして、そんな流れのなか… 友達にも今シーズンの話をしたら、ピットクルーとして協力してもらえることになった。 そしてちょうど今頃(GW)に、香川のサーキットでのレースでホールショット(スタートでトップを取ること)を奪う! スタートからギアを2速、3速と上げていくに従って視界からライバルが消えていく…前に誰もいない(!) そのままトップを独走!! しかし、自分でペースを作って周回するということができなかったため、少しづつリズムが崩れていく…結局3位でフィニッシュ! 内容に課題を残したもののこれまでで最高のレースだった。 意気揚揚と引き上げ、今後のことを話し合ったりして楽しい時間を過ごすことになったのだが… ちょうどその時に付き合っていた女の子と、感情の行違いがあった。 今にしてみれば、もう少しマシな対応の仕方があっただろうと思うけど、残念ながら道を違えることになってしまった… 「応援してくれるって言ってたのに…」 つらい氣持ちを引きずる、、しかもその時にはまだ確定ではなかったけれど、転勤が近いんじゃないかという話しが職場で持ちあがっていた。 レース自体は仕事に関係がないので、それを理由に残留を希望しても聞き入れてもらえない・・・あたり前だけど(笑) その当時の自分にとってレースは自分の全てのようになっていた… そんな中、自分の中で何かが変わっていっていたことに氣が付かなかったようだ。 そして、GWのある日… 全回のレースでの課題をクリアーするべく練習走行のためサーキットに向かった。 なぜかその時はバイクのエンジンがかからなかったり、ヘンに胸がザワザワしたり妙にテンションが高かったり… 普段ならコワイと思うようなことも恐くない上に、普段同じぐらいのペースで走ってる他の友人が全く相手にならないほどペースが上がっていたのだ! ところどころバランスを崩し、走りがラフになっていたけど…誰よりも速い! このために何かがマヒしていたのかもしれない… ペースがそれだけ上がっていれば、操作も当然丁寧に変わる必要があるけど、残念ながらそこまでのスキルアップはできてなかった。 そのうちにジャンプでバランスを崩し転倒、、その時にイヤな感触が… 恐る恐る見ると骨折! 足が変な形になっている。。 そのまま救急車で病院へ…緊急手術を受けることになってしまったのだった。 -------------つづく |